世界自然遺産の屋久島について

世界自然遺産の屋久島について

屋久島は、鹿児島県に浮かぶ離島で、九州の南に位置する自然豊かな島です。世界自然遺産にも登録されており、本州や九州とは異なる美しい自然が広がる場所として知られています。

基本情報

  • 所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町
  • 人口:約 11,858 人(2020 年、国勢調査)
  • 面積:約 504.88 km²( 周囲約 130km(東西約 28km、南北約 24km) )

アクセス

  • 鹿児島から飛行機で約35分
  • 鹿児島港から高速船で約2時間~2時間30分
  • フェリーで約4時間

屋久島の魅力

世界遺産に登録された大自然

屋久島は、1993年(平成5年)12月にユネスコの世界自然遺産として登録されました。
島の約21%(約10,747ha)がその範囲に含まれています。豊かな森林と独特の生態系が評価されています。

屋久島憲章

( H19.10.1 屋久島町(H5策定) )

前文
地球と人類の宝物である屋久島。この島は、周囲132㎞、面積503平方kmの日本で5番目に大きい島である。屋久杉を象徴とする森厳な大自然に抱かれ、神々に頭をたれ、流れに身を浄め大海の恵みに日々を委ねて人々が生きた島。この島は、はるかな昔から人々の魂を揺さぶりつづけ、近世森林の保全と活用で人々が苦しみ葛藤した島である。そして今、物質文明の荒波をようように免れた屋久島は、その存在そのものが人間に対する啓示であり、地球的テーマそのものである。この島に住む私たちは、この屋久島の価値と役割を正しくとらえ、自らの信念と生きざまによって、この島の自然と歴史に立脚した確かな歩を始める。そのため、この島の自然と環境を私たちの基本的資産として、この資産の価値を高めながら、うまく活用して生活の総合的な活動の範囲を拡大し、水準を引き上げていくことを原則としたい。この原則は、行政機関はもちろん、屋久島に係わる全ての人々が守るべき原則でありたい。国の自然遺産への登録も、鹿児島県の環境文化村構想も、この原則を尊重し、理想へ向けて、その水準を高く100年の計を誤らず推進されることを願うものであり、これを契機として、次のことを目標とし、ここに屋久島憲章を定めます。

条文
1 わたくしたちは、島づくりの指標として、いつでもどこでもおいしい水が飲め、人々が感動を得られるような、水環境の保全と創造につとめ、そのことによって屋久島の価値を問いつづけます。
2 わたくしたちは、自然とのかかわりかたを身につけた子供たちが、夢と希望を抱き世界の子供たちにとって憧れであるような豊かな地域社会をつくります。
3 わたくしたちは、歴史と伝統を大切にし、自然資源と環境の恵みを活かし、その価値を損なうことのない、永続できる島づくりを進めます。
4 わたくしたちは、自然と人間が共生する豊かで個性的な情報を提供し、全世界の人々と交流を深めます。

引用元:https://www.env.go.jp/park/yakushima/ywhcc/common/data/kaigi/arikata/2/170204-4-3-2.pdf

屋久杉と縄文杉

屋久島には樹齢1000年以上の「屋久杉」と呼ばれる杉が生育しています。特に有名なのが「縄文杉」で、推定樹齢2000~7200年とも言われ、日本最古級の巨木です。縄文杉までのトレッキングは約10時間かかるため、しっかりとした準備が必要です。

多様な気候と「ひと月に35日雨が降る」気候

屋久島は山が高いため、海岸部と山岳部で気候が大きく異なります。「1ヶ月に35日雨が降る」 と言われるほど雨が多いのも特徴で、高温多雨な気候が豊かな森と美しい滝を守り続けています。

観光スポット

  • 白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう):映画『もののけ姫』の舞台のモデルになったと言われる神秘的な森。
  • 大川の滝(おおこのたき):落差 88m の圧倒的なスケールを誇る滝。
  • 永田いなか浜:日本最大級のウミガメの産卵地。5 月~7 月が見ごろ。
  • 宮之浦岳(みやのうらだけ):標高 1,936m の九州最高峰。登山が人気。

屋久島のグルメ

  • 首折れサバ :一本釣りで釣った後、 首を折り一瞬で血抜きを行って氷水で冷やしたもの。
  • トビウオ料理:トビウオの刺身や揚げ物が名物。
  • 屋久島焼酎:特に「三岳(みたけ) 」が有名。
  • たんかん:屋久島特産の柑橘で、甘くてジューシー。
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